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どんな病気か

不安神経症は、いろいろな形の不安が症状として現れる
ノイローゼです。普通の場合、不安は、
なにか心配の種ができるとそこに現れてきます。

日常の暮らしに心配の種はつきものですから、
一度も不安を味わったことのない人はいないでしょう。

ところがこの病気では、思い当たる心配の種もないのに
強い不安が生じてきて、
その後から暮らしのさまざまなことが気になりだし、
それらが今度は心配の種になって取り越し苦労が始まる、
というように、はじめに不安が起こってきます。

しかも普通の不安に比べると、とても堪えがたい不安です。
このように、普通の場合の不安とは少々趣が違うので
病的不安とも呼ばれています。

つまり、不安神経症はいろいろな形の
病的不安が現れてくる病気です。

特発性パニック発作

不安神経症は急性不安で始まり、
やがて慢性不安が持続するようになります。

不安神経症のはじまりのパニック発作は、
なんの思い当たる原因もなしにいきなり生じてくるので、
特発性パニック発作とも呼ばれています。

 例えば、買い物をしに、デパートに行って
店内を歩いているうちに、急に頭がクラクラする感じがしたか
と思うと、強い不安が襲ってきて、息苦しくなり
激しい動悸がしてきて、今にも死ぬのではないか、
このまま気が変になってしまうのではないか、
という恐怖がつのってきます。

自律神経症状もともなって、
居ても立ってもいられない状態になります。

また、失神しそうになったり、
現実感がうすれる感じがしてくることもあります。
しかし、完全に気を失ってしまうことはありません。

 この強い不安の発作は数分ほどでピークに達してから
急速に治ってきます。しかしなかには、
発作がすっかり治まるまでに一時間以上かかる場合もあります。

とくに、過呼吸症候群 (過換気症候群)と呼ばれている
パニック発作の場合がそうです。

急性不安のために呼吸が乱れて、
知らず識らずのうちに何回も深呼吸を繰り返すうちに、
血液中の酸素の濃度が急に上昇して、
それが中枢神経系を刺激していっそう不安をかきたて、
不安の自律神経症状がいっそう激しく現れてくる状態です。

パニック発作の再発と広場恐怖症

 不安神経症の症例を調べてみると、大半の例では、
特発性パニック発作で発病してから数カ月の間に
同じようなパニック発作が何度も再発していることが確かめられます。
一カ月の問に数回の頻度で再発する例がかなりみられます。

 パニック発作に二度三度と見舞われると、
今度いつまた発作が起こるのだろうか、
発作が起きたらどうしよう、
と発作の再発におびえるようになります。

発作が起こったときにそばにだれも頼れる人が
いなかったらどうしよう。
そう思うあまり、独りでは外出することが
できなくなってしまう人もいます。

 よく見られるのは、人の大勢集まる繁華な場所や
行きつけない慣れないところへ独りで出かけるのが
恐くなってしまう例です。

また、ある場所に、頼れる人もなく一定の時間
居続けねばならない状況に対する恐怖もよく見られます。

永く電車に乗るのが恐いとか、
美容院で髪をセットしてもらう間が
恐くて耐えられないとか、
スーパーマーケットで買い物をしてレジの
長い列について待っているのが耐えられないなどが
その例にあげられます。


慢性不安

不安神経症は、発病して数カ月もたつと、
パニック発作の回数も次第に減ってきます。

また、亜急性不安緊張状態も次第にやわらいできます。
しかしそれらに代わって、あまり強い不安感はともなわないが、
なんとなく具合の悪い不快な状態が持続するようになります。

息苦しい感じが持続してなかなか消えないとか、
ちょっとしたことで動惇がはじまったり、
胃や腸の具合がおかしくなったり、
頭が重い気分の悪い状態が続いたり、
などといった身体の具合の悪さを覚えます。

 これらはやはり不安の自律神経症状ですが、
俗に「不定愁訴」とか「自律神経失調症」などとも呼ばれています。
こうした症状が持続するうちにすっかり健康への自信を失い、

身体を必要以上にかばって生活するようになります。
また気分も暗くなり、ものごとを悲観的に考えがちになったり、
些細なことが気になって次から次へと
取り越し苦労をはじめるようになったりします。



不安な気持ちになる自分-「いい子」を演じるのに疲れたわたし
を試してみてください。

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