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どんな病気か

強迫神経症は意外にもここ百年あまりで
話題になっている病気です。

その理由の一つに、食欲とか性欲という
直接的な生理的欲求が満たされやすくなりますと、
次には安全であること、確実であることが
もっとも重要な問題になってくる、
という考え方があります。

強迫的な行動が形づくられるのに子どもを過度に型にはめる
「しつけ」が強く影響していると考えられています。
強迫の患者さんの親はしばしば強迫的です。

ものをためこむとか、同じことを何度も確認するような場合でも、
正常範囲内であれば強迫行動は仕事や勉学に効果的でもあります。

絶対確実を求める強いとらわれが、
後年、学問や職業上の地位を高める場合ももちろんあります。


私たちは、やりなれた安心できる同じ行動を繰り返し、
多かれ少なかれ強迫的なやり方をして、
ひどい不安な状態におちいらないように
防衛しているといってもよいのです。

しかし、頭で考えたことはなかなか理想通りにいかないものです。
このことが納得できませんとさまぎまな苦痛を体験することにもなります。


強迫症状とは、たとえば「精液」とか「殺す」というような
禁じられた考えや言葉(強迫観念)や、

火元や鍵などを確認する行動(強迫行為)が、
実際にはそこでは意味がないとわかっている場面で、

考えたくない、やめたいと努力すればするほどよけいに気になり、
やめるとひどい不安におちいってしまい、

際限なく同じ観念が浮かぶとか、
同じ行為を繰り返さずにはいられない状態です。

こうした症状が度を越して、勉強や仕事が続けられず、
生活を楽しむこともできなくなりますと、
医療機関などに援助を求めざるをえなくなります。

同じような症状は、摂食障害でも境界例でもうつ病でも
統合失調症でもてんかんやその他の脳の器質的な病気でも見られます。

また、基礎疾患があるのか、ないのかはっきりしない場合もあります。
頭部外傷を受けた人たちで強迫的な行動をとる例もあります。

基礎になる疾患がない強迫症状を強迫神経症と呼んでいます。


不安な気持ちになる自分-「いい子」を演じるのに疲れたわたし
ご覧ください。

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