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どんな病気か

 躁うつ病は感情病とか、気分障害とも呼ばれています。
感情と行動の面に主に特徴的な変化が現れ、
定期的なものでは気分がひどく沈み、
ゆううつとなるようなうつ状態(抑うつ状態)と、
気分が高揚し、ひどく活発となるような躁状態との
まったく対照的な状態を周期的に現し、
おさまると正常な状態に戻ります。(双極型)

しかし、うつ状態のみ、あるいは躁状態のみを示す
タイプのもの(単極型)もあります。

「しんどい」気持ちに負けないために をご覧ください。

原因

この病気の真の原因は現在のところ不明ですが、
発病と遺伝的あるいは体質的な素因との関連が深いことは、
従来から知られています。

最近では病前性格にさまざまな身体的・精神的問題が
誘因としてからみ、発病するということもいわれています。

遺伝的素因が強い場合は、
誘因がなくても発病しますが(操病はこの場合が多い)、
素因が弱い場合は、
性格や身体的・精神的問題が誘因となって
発病することもあります。

この身体的・精神的問題には、
仕事の過労、職場移動、転勤、精神的ショック、
経済問題、妊娠、出産、月経、配偶者・
近親者との死別、転居、家庭内葛藤、喪失体験、
身体疾患などがあげられます。

また性格も発病に関係するといわれています。

操うつ病の人の病前性格は、循環気質を示すものが多い
といわれています。この気質は社交的、善良、親切、
温厚な特徴に加えて陽気、活動的ですが、反面気分が沈み、
不活発となる傾向をもっています。

単極型うつ病では執着気質という、仕事熱心、凝り性、
几帳面、徹底性、正直、強い正義感や義務感をもつ
性格の人が多く見いだされています。

また最近では、操うつ病の基礎研究も活発に行われるようになり、
間脳の機能と密接な関連性のある脳内のモノアミン
という物質が減少することによって
感情面の変化を生じ、発病すると推測されていますが、
詳しいことはわかっていません。

病状

うつ病の病状

*うつ気分になります
 何をしても面白くなくなり、表情も暗く、
見るからに元気のなさが目立ってきます。
この気分は一般に朝方に悪く、
夕方には多少回復します。(日内変動)

*悲観的な考えを抱き自責感、
罪悪感が強くなり、自殺を企てます
表情も暗く口数も少なくなり、話し方もぽつりぽつりと
話すようになり、部屋に閉じこもりがちになります。

考えもうまくまとまらず、少しのことでも決断に時間がかかり
「ものごとに集中できない」、「頭がうまくまわらない」
などと訴えます。仕事の能率も悪くなります。

強いゆううつ感のため将来に対して、
悲観的・絶望的な考えを抱くようになります。
些細なことをくよくよと悩み、過去のことを思い出しては
ああすればよかったと後悔し、自責の念にかられます。
妄想がみられたり、活動意欲が低下し、
身体症状が見られることもあります。

躁病の症状

*高揚した気分となります

感情は高まり、陽気、上機嫌、愉快そうな活発な表情となり、
態度も尊大となります。感情は不安定で、
些細なことで怒ったりまた感激しやすく、
泣き出したりすることもみられます。

多弁となり話の内容も誇大的となります。
爽快な気分とともに着想が豊富となり次々に考えが
湧きでてきます(観念奔逸)。

考えも変わりやすく次から次へと移ります。
そのため早口、多弁、雄弁で、話がそれからそれへと発展し、
全体としてはまとまりのないものとなります。

話の内容も次第に大きくなり誇大妄想に発展します。

自分の血統、身分、能力、財産、体力が他人よりも
いちじるしく優れているという考えから、
血統妄想(自分は高貴な出であると考えること)、

発明妄想(世界中の人が驚くような発明をしたと考えること)、
宗教妄想(全世界の人を救済する教祖であると考えること)
などを抱きます。

*多弁、多動で、行動が活発となります
活動的で、夜もほとんど眠らず、早朝からじっとしていられず
外出したり、電話をかけまくり、活発に動き疲れも訴えません。

口数はやたらに多くなり絶えずしゃべっており、声も大きくなり、
新しいことを計画し、それもすぐに実行に移したり、
他人のことにやたら干渉しがちで争いを起こしたりします。

本人の行動を他人に制止されたりすると、
怒ったり喧嘩に発展することもあります。

手紙やメモをやたらに書いたり、いろいろなものを集めてきたり、
金に糸目をつけず高価な物を買ってきたりします。
 
食欲は克進します。性欲も高まり、行動の活発さも加わり、
ときにわいせつ行為を示すことも少なくありません。
このような状態に対して本人は
病識(自分が病気であるという自覚)をもっていません。
 

「しんどい」気持ちに負けないために をご覧ください。